【自民党憲法改正草案】見やすい対照表で現憲法との違いが分かる!

現行憲法と自民党の憲法改正草案を比較する。憲法改正草案とQ&Aは、自民党公式HP上のPDF 『憲法改正草案 Q&A』より転載。

憲法改正草案 第101条 (憲法の最高法規性等)

(憲法の最高法規性等)
自民党改憲案第百一条
この憲法は、国の最高法規であって、
その条規に反する法律、命令、詔勅
及び国務に関するその他の行為の全部
又は一部は、その効力を有しない。


日本国が締結した条約及び
確立された国際法規は、これを
誠実に遵守することを必要とする。
現行憲法第九十八条
この憲法は、国の最高法規であつて、
その条規に反する法律、命令、詔勅
及び国務に関するその他の行為の全部
又は一部は、その効力を有しない。


日本国が締結した条約及び
確立された国際法規は、これを
誠実に遵守することを必要とする。


憲法改正草案 第102条 (憲法尊重擁護義務)

(憲法尊重擁護義務)
自民党改憲案第百二条
全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。


国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員は、
この憲法を擁護する義務を負う。
現行憲法
〔新設〕

第九十九条  天皇又は摂政及び
国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

【Q39】
国民の憲法尊重義務を規定したのは、なぜですか?

【自民党の答】
 憲法の制定権者たる国民も憲法を尊重すべきことは当然であることから、102条1項を新設し、「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。」と規定しました。これについては、「国民は、『遵守義務』でいいのではないか。」という意見もありましたが、憲法も法であり、遵守するのは余りに当然のことであって、憲法に規定を置く以上、一歩進めて憲法尊重義務を規定したものです。なお、その内容は、「憲法の規定に敬意を払い、その実現に努力する。」といったことです。

 この規定は、飽くまで訓示規定であり、具体的な効果があるわけではありません。

 なお、公務員に関しては、同条2項で憲法擁護義務を定め、国民の憲法尊重義務とは区別しています。すなわち、公務員の場合は、国民としての憲法尊重義務に加えて、「憲法擁護義務」、すなわち、「憲法の規定が守られない事態に対して、積極的に対抗する義務」も求めています。


【参考】
Bundesverfassung der Schweizerischen Eidgenossenschaft Art. 6 Individuelle und gesellschaftliche Verantwortung
Jede Person nimmt Verantwortung für sich selber wahr und trägt nach ihren Kräften zur Bewältigung der Aufgaben in Staat und Gesellschaft bei.
スイス連邦憲法 第6条(自己責任と社会的責任)
何人も、自己に責任を負い、また、国家と社会における課題の成就のために、その力に応じて寄与しなければならない。